一般社団法人日本ソーシャルペダゴジー学会(FICE-Japan)について
FICE (International Federation Of Educative Communities)の理念を踏襲し、ソーシャルペダゴジーの概念を通じて、家族と離れて生活していたり、危険に直面していたりするために特別な支援が必要な子どもや若者を健全に成長・発達させ、かつ子どもの養育者・支援者をも支えることを目的とした学術団体です。
ソーシャルペダゴジーってなに?
ソーシャルペダゴジーは、「社会教育」「社会における子育て」などと訳され、子ども福祉と教育を横断する概念です。聞きなれない言葉かもしれませんが、大陸ヨーロッパ諸国では、子どもたちの育ちを支える理念や実践として広く普及し、施設や里親での子育てを含めた社会的養育にも大きく貢献しています。
フィセ・インターナショナルとは
フィセ・インターナショナル(FICE International)は、ユネスコの後援を受けて1948年に設立されました。ユネスコやユニセフ、欧州評議会、国際連合経済社会理事会(ECOSOC)などと連携しています。加盟国は、 ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ各国を中心に30カ国以上にのぼります。
目的
フィセ・インターナショナルの主要なミッションは、家族と離れて生活している子ども・若者ケアの発展に貢献することです。特に、以下のような子どもの養育者・支援者の世界的ネットワークの構築を目指しています。
①家族と離れた養育(Out of Home Care)を受けている子ども・若者
②危険にさらされている子ども・若者
③特別な支援が必要な子ども・若者
大切にしていること
・子ども・若者とその養育者の個性の尊重
・子育ての最小単位としての家庭への支援
・既存の規範を子どもに押しつけないこと
・家族と離れた養育を受けている子ども・若者の最善の支援の提唱
・安全で信頼できる関係性・環境・視点に基づいた解決策の模索
・「国連子どもの権利条約」に沿った支援
・あらゆる民族、性的志向、言語、宗教、政治的・社会的差別の拒否